家づくり語録|「標準仕様」の正体、ハウスメーカー選びの前に知るべき3つのタイプ

こんにちは、北国の片隅で「かえるがえる」を運営している管理人のがえるです。

家づくりを始めるとよく聞く言葉「標準仕様」。
でもコレ、ハウスメーカーによって意味することが、何を指しているかが違ったりして、実態はもっと複雑。
この記事では、「標準仕様」という言葉に踊らされないために、ハウスメーカーを分類して違いを整理しようと思う。

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ハウスメーカー「標準仕様」の3タイプ

複数のハウスメーカーを渡り合っているうちに、ぱっと理解できなかったことのひとつ「標準仕様」。

○○ハウスでは、あれとこれ、こんなものまで標準仕様なので非常にお得なんです!

○○ハウジングでは、この3点が標準で装備されていて、それぞれ5種類から選択可能なんです!これが選べるのは弊社だけです!

○○ホームはこのハイグレード設備を標準採用しています!同価格帯でこれが標準設備なのはウチだけの強みです!

など、営業のテンプレワードなのか「標準」の言葉をよく聞いたんですよね。
でも、そもそも家づくりの知識ゼロスタートの私には、なんかすごいと言っているけど、すごさにはピンとこない
そうかと思えば、うちに「標準」ってものはないんです。と言うハウスメーカーも。

もうこうなると、比較検討という思考が停止状態。
なんのこっちゃ、もうどう比較していいのかよく分からん!となったわけです。

「標準」が何を指すか意味するか、一般的な定義は見つけられず…
そんな中でも、ハウスメーカーいくつかと渡り合っていく中で、なんとなく傾向が見えてきて、なるほどそういうことか、ハウスメーカーによって多少の違いはあれど、
大きく3つのタイプのハウスメーカーがいるんだな…と、私なりにざっくり理解したわけです。

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タイプ家づくりのスタイル主な作業実例
① 超・標準化型独自コンセプトの ”型” で作られたほぼ『完成品』で家づくりする
「選ぶ」作業。
用意された選択肢から選ぶ。負担が最小だが、自由は少ない。
一条工務店、スウェーデンハウスなど
② ベースプラン型推奨セットをもとに、部分的に追加・調整して家づくりする「探す」作業。
標準から選択し、標準に満足できない場合は自分で代替案を探し指定する。一定の自由がある。
タマホーム、アイフルホーム、中堅各社
③ 完全オーダー型標準という枠を作らず、一から欲しいものを積み上げて家づくりする「創る」作業。
ゼロから決めるので、担当と施主のスキル・決断力が最も試されるが、最も自由度が高い。
積水ハウス、住友林業、ミサワホームなど

一般的な「標準仕様」= 表面上の装備

私が対峙したハウスメーカーは、標準仕様として用意しているモノがだいたい似通っていました。
基本的には量産既製品 で成り立っていて、メーカーオリジナル設備等の独自路線は少数派。
標準仕様=「交換可能なパーツ」を指していることが大半でした。

具体的にどんなものがあったか、細かいものはさておき、多くのメーカーが ”ウリ” にしがちな代表的なものをまとめておきます。
これらは、極論後から『金』で交換できるパーツでしかありませんが、標準仕様の対象パーツがハウスメーカーごとに違うせいで、一気に見積比較を困難なものにしてしまいます。

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分類対象ありがちな標準化標準仕様の傾向選択肢でよく聞くメーカー
屋外屋根材、外壁材メーカー・モデルが決まっている屋根:ガルバリ、外壁:窯業系が多い
※色は選べる
屋根:KYOWA
外壁:Kmew、ニチハ
玄関ドアメーカー・シリーズが決まっている提携メーカーの特定玄関ドアシリーズから選択LIXIL、YKK
屋内床材、ドア、クロスメーカー・モデルが決まっている床:シートフロア材が大半
ドア:提携メーカーの特定建具リーズから選択
NODA、EIDAI
サッシ、窓ガラスサッシの種類(樹脂・複合)、複層ガラスの種類(ペア・トリプル)基本的に製品が決まっているLIXIL、YKK
設備システムキッチン、調理器メーカー・モデルが決まっている提携メーカーの製品・IH/ガスから選択LIXIL、パナソニック、タカラスタンダード、クリナップ
風呂、洗面台、トイレメーカー・モデルが決まっている提携メーカーの製品から選択TOTO、LIXIL、タカラスタンダード
給湯メーカー・シリーズが決まっているエコキュート、エコジョーズ三菱電機、パナソニック
空調全館空調製品固定で設置される商品に付属
床暖房製品固定で設置される商品に付属

これらは、あくまでよくある代表的モノです。
実は ”ウリ” にしにくい標準仕様も多くあって、施主側から確認・指定しないと、説明なくそのまま標準仕様が採用されてしまうものも。(例:雨樋、巾木、コンセントパネル、スイッチパネルなど)
また、珍しいハウスメーカー固有の標準仕様もあり、例えば「ソーラーパネル○kw」「W断熱」標準装備など、結構高額なものを標準として備える場合も。

標準仕様とされるものは、原則として見積に明細金額が明示されず、建物本体の価格に含まれてしまいます。
結果的に、標準仕様の対象がハウスメーカー毎に異なる=見積金額の比較がしにくい。という状態に陥るのが現実です。

実はもっと重要な標準仕様(アーキテクチャ)

ハウスメーカーは「標準仕様」とは呼ばないものの、ハウスメーカーを決めたと同時に確定する「一生変えられない標準的仕様」(アーキテクチャ)があります。

それは、建築工法(木造・鉄骨・2×4・2×6等)、基礎(ベタ・布)、断熱方法(グラスウール・ウレタン、内張り・外張り・W)、換気システム(1種・3種、個別型・集中型)などが該当します。
設備の選定に熱中する前に、簡単にリフォームできない、これら家の基本となる標準的仕様(アーキテクチャ)を受け入れられるかの方が重要だったりします。

これについては、また別記事で具体的に掘り下げようと思います。

標準仕様は「比較のモノサシ」になりえない

「標準仕様」は、各ハウスメーカーが個々に決めたもの。
各ハウスメーカーが「標準仕様」を決めてしまっている為、明細が示されず金額のグレーゾーンができてしまう。そのせいでシンプルに比較することを難しくしている側面があります。

すなわち、ハウスメーカーの「標準仕様」どうしを比較することにあまり意味はなく、
標準仕様で十分か?欲しい家にするには何が必要か?
をシンプルに選び、トータルコストがいくらになるか、で比較する。
それが一番後悔しない、納得できる結論にたどり着ける唯一の方法かなと思います。


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この記事を書いた人

がえるのアバター がえる 自由人 / 元外資系PM

東京での経験を携えて、地元で人生リブート中

人生も折り返し、東京⇒地元東北へUターン
移住して、実家の断捨離と建て替えに独り奮闘
いろいろ捨てたり、変えたり・替えたり・帰ったり。
そんな日々の記録をゆる~く綴っています

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