どうする注文住宅 | 見積比較【後編】:意思決定・プレゼン編 〜営業の熱意を論理で検収する、家族会議の舞台裏〜

こんにちは、北国の片隅で「かえるがえる」を運営している管理人のがえるです。

注文住宅での家づくり、常に家族全員でハウスメーカーと会話できればいいけど、そうもいかない。
我が家の場合、私が主にハウスメーカーと対峙してきたこともあって、私以外の家族は、ほぼハウスメーカーの話を直接聞いたことがない。そんな状態でした。

もし、ハウスメーカー選びに失敗したなんてことになったら、死ぬまで事あるごとにいじられ続けるに違いない。
そんな状態から、後で文句言われぬよう、ハウスメーカーを選ばなければならないわけです。

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「選定の場」プロに直接語らせる

伝言ゲームじゃ伝えきれない?かもしれない、ハウスメーカーの特徴や売りどころ。
もう、手っ取り早く、直球勝負で、ハウスメーカーの担当者に「家族」に向けてプレゼンしてほしいと依頼してみると、待ってましたと言わんばかりに、どのハウスメーカーも快諾してくれました。

各社2時間1本勝負。
家族全員が同じ場に入れない可能性が高かったので、リモート形式でプレゼンしていただくことにしました。

基本的にプレゼン内容はお任せだったけど、
・ハウスメーカーを知らない人もいるから、会社紹介
・特徴と強み、保証内容、選ぶべき理由
・提案内容と見積額の解説
・質疑応答時間
は盛り込んで欲しい旨伝えておきました。もちろん、適宜私がフォローする前提です。

基本的に、提案時によく説明している内容にほぼほぼ近しい内容なので、とくに戸惑うこともなく準備いただき、いざプレゼンのとき。
ほぼいつもどおり担当営業が提案説明するだけというハウスメーカーもあれば、
今後関わるであろう設計や保守などの管理者、支店長にも挨拶させるハウスメーカーなどもあり、
なんとなく本気度みたいなところの違いは色濃くでていました。

家族には、とくに何かをお願いしていませんでしたが、各社の熱意や担当の人となり、そしてRFP(前編の要求仕様)に対してどこまで誠実に向き合っているかを見て感じてもらういい機会になったと思います。

「審判」施主取りまとめ役による分析プレゼン

3社のプレゼンが終わり、営業トークの熱が冷めないうちに畳みかけます。
前回記事で精査・分析した内容をまとめ、家族への共有。意見交換をしながら結論を導き出します。

まとめのイメージはシンプルで、
ハウスメーカーごとに建築費とライフサイクルコスト、要求達成状況、保証、誠実さ、ポジティブポイント・ネガティブポイントなどを並べるだけ。

スクロールできます
ハウスメーカー費用要求達成状況保証誠実さポイント
建築費
(万円)
LCC
(万円)
合計
(万円)
間取り仕様
達成率
(%)
構造躯体・雨漏りシロアリ設備ポジネガ
A社4,4701,1365,606
※規格
90%35年
30年点検
10年5年
有料10年
安心感
長保証
要求
妥協
B社4,4201,3905,810100%10年
20年点検
10年10年圧倒的性能短保証
C社4,1501,3395,489100%20年
10年点検
20年10年圧倒的コスパ
施主力

あとは、別途まとめてある詳細を、必要に応じて見せれば大体の違いは説明もしやすく、分かりやすくもあるでしょう。

上記の表は、例としてイマイチなところもありますが、これをベースにしてハウスメーカー毎に一文にまとめると以下のような感じになるでしょうか。

A社:コストまずまず保証も長く安心感高いが、そもそも間取りすら要求を満たせていない
B社:要求を満たし圧倒的性能だが、コストが高めで保証が短い
C社:要求を満たし保証もまずまず、圧倒的コスパだが、提案力・管理能力的に施主の負担が大きくなりそう

これはあくまで例なので、分かりやすく差をつけている部分もありますが、
こうまとめてみると、なんとなく何で勝負するのかが見えてくると思います。

もし、この比較軸だけでは決定打がない場合、費用の内訳も比較してみるとか、新たな比較軸を増やしてみるなど、アレンジを加えていくことで、より議論・判断しやすいものにしていけるものと思います。

私の場合、このような表を作り、それに基づいて説明・協議して、まずは2社に絞り込み、
2社のどちらかはその場で決着がでなかったので、各自の宿題として持ち帰り、
後日自分なりに決めた1社と選んだ理由を添えて投票する形としました。

上記のサンプルで例えると、
間取りの要求を満たせないのは論外ということで、A社が最初に脱落。
B社とC社で性能かコスパかで闘ったイメージに近いです。

「意思決定」全員が意見一致で選定した理由

最後の最後、打合せの場ではB社とC社で性能かコスパかで結論が出し切れなかった。
あえて、一度持ち帰り考える時間を与えることにしたものの、結論を出しきれない人もおりました。

なので、その状況を鑑み、まずは私の見解を伝えることにしました。

明らかに差が出ているのは性能値。B社はその分価格が高いと言っても過言ではない。
ただ、B社もC社も、もともと要求していた性能は満たせている
にもかかわらず、更なる性能を求め、B社に差額300万前後を追加で支払う価値があるか私には判断できない
判断できない状態では、B社を選ぶことはできない。

C社も要求性能は満たせている。B社に差額300万を払えるならば...、
C社で家を建て、差額分で住設や家具・装飾等を贅沢する方が確実にQOL(Quality of Life:生活の質・人生の質)を高められるんじゃないか。そう思った。
なので私はC社を選ぶ。

そう見解を伝えました。

施主の負担が大きくなりそうだけど、B社なら負担が軽くなる保証があるわけでもない。
なので、そこは頑張るしかない...。

と思いつつ...。

この見解を伝えると、迷っていた人は便乗し、結果として全員一致でC社にすることに決まりました。
施主負担が大きくなる可能性については、ほぼ私の負担が増える。というだけなので、残念ながら他の人は気にしません...(涙

結果だけ見れば、結局安いところで決めたんじゃないか!と言う風にも見えますが、大事なのは決定までのプロセス
きちんと段階を踏み、みんなで悩み・検討するプロセスを経ることで、意見も取り込まれた状態になり納得感も得られます。だから、後から文句を言われる筋合いもない。
そういう状況を作り出すことができた。ということになります。

ハウスメーカーの決定、施主としてのスタート

決定のプロセスを共有し、一緒に乗り越えたことで、一定の連帯感も生まれたように感じます。
その後、トラブルに見舞われたとしても、家族が揺るがない土台ができた。それが大きいと思います。

家づくりは、単に「買う」行為ではなく、家族を巻き込んだ「意思決定の連続」です。
そこを軽んじると、ハウスメーカはもとより、家族内でも不信感や亀裂が生まれかねないので、プロセスを大事にすべきかなと思うのです。

ようやくハウスメーカーを選び終え、請負契約。
私が契約したハウスメーカーは地域密着の中堅ハウスメーカーですが、電子契約を取り入れていた為、オンラインでの手続きでした。
電子契約自体、紙でのやりとりがない分手続きが簡潔ですが、捺印に相当する行為・表現が、通常の文字フォントで記載されるだけってのが、契約書のそれっぽさ・厳格さを若干損なうようでちょっと寂しいですね。

契約書及び約款は、今後のトラブル発生時において、盾になる・盾にされるものでもあるので、しっかり確認し、いざと言うときに思い出せるようにしておきましょう。
もちろん、盾として使わないに越したことはないのですが…、
いずれきっと盾にして会話することがあるんじゃないか?と脳裏を過っていたことは内緒です。

この時、脳裏を過った嫌な予感は、着工2週前に最悪の形で的中することになるのだが……それはまた別のお話。


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この記事を書いた人

がえるのアバター がえる 自由人 / 元外資系PM

東京での経験を携えて、地元で人生リブート中

人生も折り返し、東京⇒地元東北へUターン
移住して、実家の断捨離と建て替えに独り奮闘
いろいろ捨てたり、変えたり・替えたり・帰ったり。
そんな日々の記録をゆる~く綴っています

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