どうする注文住宅|「プラン確定」「仕様詳細確定」いう名の検門ゲート ~確認申請の前に立ちはだかる『確定書』の正体~

こんにちは、北国の片隅で「かえるがえる」を運営している管理人のがえるです。

契約手続きを終え、ほっとひと段落したのもつかの間。今度は着工に向けて、山ほど意思決定しなければなりません。

家を建てるには、役所に建築確認申請を行い、許可を取り付ける必要があるけれど、
ハウスメーカーから提示された家づくりスケジュールシートによると、そこに至るには大きく2つのことを確定する必要があるよう。

  • プラン確定
    間取りと配置を確定する。(以降、間取の変更には費用発生)
  • 仕様詳細確定
    1/50の大きい図面でプランを再確認し、TV ・エアコンの位置や収納内部など確定する。

これらの行いでアウトプットされる成果物を整理すると以下のようなイメージでした。

スクロールできます
工程アウトプット成果物
プラン確定プラン確定書(記入済みのもの)
合意書(署名済みのもの)
設計図面
※間取り・設置する物の配置が記入され確定したバージョン
仕様詳細確定仕様詳細確定書(記入・署名済みのもの)設計図面
※主に内部に設置する物の配置、仕様詳細のうち図面上必要な記入がなされ、確定したバージョン

注文住宅において、プラン確定・仕様詳細確定はプロジェクトのフェーズが変わる重要な検門ゲート。ここを過ぎれば、もう「やっぱり窓の位置を変えたい」といった仕様変更は原則許されません。

ここでは、もっとはやく事前に見せてくれれば良かったのに。と思った「確定書」のチェック項目リストを添えて、
私が「確定書」に署名するまでのプロセスを記録しておこうと思います。

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設計図面の完成

まずは、確認申請に必要な設計図面での間取り・配置を確定させる必要があります。
裏を返せば、この時点ではまだ、間取り・配置を変更することができるので、それに関わる要求は、このタイミングで盛り込むことが可能です。

厳密にいえば、この時点で必須なのは、建築確認申請に求められる仕様が確定していること。であり、建築確認申請に求められないことは、申請後に図面反映でも問題ないとのこと。

ですが、素人施主の私は、建築確認申請に求められることが何なのかは確信できず、判断できません。
そして、プロであるはずのハウスメーカーも『どこまでが必須か』を明確に定義しきれていないフシがあるような...。
それならば、と、図面に表現されるであろうすべてをクリティカルと見なし、力技で盛り込み切るしかありませんでした。

そうして、かつて、このブログでも紹介したとおり、初期の図面は私の「赤ペン」によってヒートマップのごとく火を噴き...。思った以上にてこずり、時間がかかってしまいました。

「プロが作った図面だから」と鵜呑みにするのはリスキーで、図面を読んだことがあろうがなかろうが、慣れていようがいまいが、隅から隅まで確認し、要求したこと・認識合わせしたことが設計図面に反映・明記されているか。をミリミリ確認する必要がありました。

「プラン確定書」の合意

設計図面の目途がつき、目の前に差し出されたのは「プラン確定書、合意書」
この合意書には以下のような表記と署名欄がありました。

合意書

甲(施主)と乙は、プラン確定について、下記の通り合意した。

  1. プランについて
    合意書の日付をもってプラン確定とし、今後変更無い事とする。
  2. 変更があった場合について
    乙は甲へ請求し、甲は乙へ支払う事とする。
  3. 変更に伴う工期について
    プラン変更に伴い工期が変更となる場合があり、その場合は乙に一任のもと工期の再設をし甲に対する乙の遅滞損害金は発生しない。
  4. 変更に伴う請負金額に関して
    プラン変更に伴い工期が遅滞した場合、乙は甲に対して社会情勢に応じた請負金額の変動を請求する事が出来る。

そして、躯体、屋根形状、太陽光パネルの枚数、窓のサイズや吊元(右開きか左開きか)までが網羅されたチェックリストが記載され、すべてにチェックを埋める必要がありました。

1躯体・屋根形状の確定(張り分け方、 外観イメージの確認)
2太陽光の確定(パネル枚数、メーカー、 パワコン、 接続箱、 非常用コンセント等の位置)
3建物配置の確定 (駐車台数・位置、 カーポート・物置・浄化槽等の設置予定)
4雪止め有(位置・個数)無、 雨樋位置、 雨水排水工事の有無
5物干し金物の形状・位置確定(設置高さ: 壁付けの場合標準FL+1800)
※物干金物壁付け or 物干金物天井付け or ホスクリーン
6エコキュート・HP、 足洗い場、プロパン、ボイラー、ホームタンク、 位置の確定
7外部標準器具等位置確認
外コンセント、床下換気用フード・ドレン、メーターボックス、サイクロンフード
8サッシ形状・サイズ確認、 透明・カタガラスの決定
9玄関ドアの吊元確定、 戸当たりの有無
10内部建具形状と吊元確定(片引き戸の場合納まる位置確認)
11下駄箱(トール・カウンター位置)
12暖房位置の確定(AC取付位置、 室外機)
13防水パン有無
14給湯位置確認(洗濯機・手洗い器等)
15標準仕様カーテン・レール取付位置の確認
16神棚・和室造作の確認(障子orカーテン、 襖建具、 既製建具)
17キッチン吊戸(有無・位置)、 カップボード 設置希望の有無
18調理器具確認 (IH・ガス)  ※ガス会社名 (          )
19トイレ:カウンター(紙巻き)位置、 手洗い有無
20クローゼット折戸有・無
21造作ニッチ有・無
22工事看板記載の確認

※私が契約したハウスメーカーが用意した「プラン確定書」のチェック項目をほぼまんま記載

ひとつひとつのチェック項目は、ピンとくるものもあればこないものもあり、説明がなければ正直正確にとらえることが難しい項目も。
また、これを見て「あ、このタイミングで決めておく必要があるの!?」と気づいたものもあり、急ぎ決める必要があったものも。

ハウスメーカーにより進め方も内容も異なるとは思いますが、
私のように、そのときになって慌てることがないよう、何をどのように決めていくのか、具体的なアウトプットが何なのか、丁寧な事前説明を求めるべきでしょう。(大抵のハウスメーカーは、施主が言わすとも説明してくれそうなものですが)

決めたことを図面・パースに反映してもらい、ひとつずつ説明を受けながら指差し確認して、チェックを埋めきりました。

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「仕様詳細確定書」の合意

「プラン確定書」よりさらに細かいのが「仕様詳細確定書」。
ここでは、階段下収納の仕上げや、点検口の位置、そして「沓摺(くつずり)」の高さといった、細かなな項目が並んでいました。

1配置確定(擁壁、 切土、 盛土等造成工事の確定)
※未確定の場合は確認申請が遅れます
※離れ寸法は境界から建物芯の寸法を基準とします
2玄関ドア部のくつずり高さ確認 (H35mm、 H50mm)
3フカシ壁箇所の確認
4ドア・引戸建具高さ、 折戸建具高さの確認
5建具・カーテンレール等干渉位置・高さ確認
6天井下がり、 階段下収納仕上げ
7点検口位置(天井・床下)
8カウンター棚の奥行 高さ確定
9収納内部造作の確定(棚等種別 設置高さの確認)
10可動棚(棚柱・側板・アームハング棚柱)の幅と奥行きと段数の確認
1124H換気・床下換気・PS位置
12給気グリル、排気グリル、フィルター位置の確認
13分電盤とパワコン位置確認
14下がり壁の位置確認と高さ確定
15入隅部スイッチ位置確認
16フローリング目地方向確認
17階段上り口部分形状確認
18造作ニッチサイズ確認
19電気配線オプション確認と確定(テレビ配線位置、 エアコン配線位置など)
20下地位置確認(テレビ壁掛け有無、 ポスト、 表札等)
21TVアンテナ種別確定(個別・共同・ケーブル・BSアンテナ、 フラットアンテナ希望確定)
22その他(オプション内容の確認)

※私が契約したハウスメーカーが用意した「仕様詳細確定書」のチェック項目をほぼまんま記載

そして、これらチェックリストの下には以下のような表記と署名欄がありました。

上記の項目について確定をし、建築確認申請の提出に取りかかります。

ひとつひとつのチェック項目は、ピンとくるものもあればこないものもあり、説明がなければ正直正確にとらえることが難しい項目もあれば、どこまで ”確認” するのかよく分からないものも。

これをもって建築確認申請に取り掛かるとあるものの、建築確認申請では確認されないことも含まれているように見えるし、正直、どこまで決まっていないといけないのかは曖昧でした。

それでも、署名をしなければいけない以上、身構えざるを得ません。
ただ、このリストの文言で言えば『確認』という記載で終わっているものが大半であり、仕様の『確定』とはなっていない。なので、何とでもひっくりかえせるな。とサクッと署名しました。

『確定』ではなく『確認』という言葉尻を捉え、万が一の退路を確保しておく。これぞスマートなリスクヘッジ!です(笑

これらチェック項目も、『確認』とは何がどのレベルで決まっている必要があるのか(おおよその位置なのか、㎜単位の位置なのか、など)、丁寧な事前説明を求めるべきでしょう。(大抵のハウスメーカーは、施主が言わすとも説明してくれそうなものですが)

そして「カラー打合せ」へ

設計図面がしっかり出来上がってさえいれば「プラン確定書」「仕様詳細確定書」のチェック項目も自ずと決まるものもあれば『ぶっちゃけどうでもいい』というものもあったのですが、後で文句を言われないように、一般的にどうするのか?我々の家の場合どうするのが妥当か?を聞き出し、それでOK!なんて決め方をしたものも結構ありました。

いずれにしても、何をどこまで決めるのかを予め確認しておき、意向を具体化しておくことをお薦めします。

次回は、10日で終わらせた「カラー打合せ」について具体的に書こうと思います。


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この記事を書いた人

がえるのアバター がえる 自由人 / 元外資系PM

東京での経験を携えて、地元で人生リブート中

人生も折り返し、東京⇒地元東北へUターン
移住して、実家の断捨離と建て替えに独り奮闘
いろいろ捨てたり、変えたり・替えたり・帰ったり。
そんな日々の実録を綴っています

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