- バラバラな要望を眺め、ボトムアップで「つまり、こういう家」という一文(ビジョン)を作る。これが全ての判断基準になる。
- 1on1でガス抜き済みの案を提示し、「検討を尽くした」という納得感とともに形式的な合意を取り付ける。
- 自分たちだけで100点を目指さない。ハウスメーカーの問いかけを利用して、要望の穴を埋めていく。
こんにちは、北国の片隅で「かえるがえる」を運営している管理人のがえるです。
「1on1」でのヒアリングから、要望をコンセプト【仮案】としてまとめ、いよいよすり合わせの場へ。
すりあわせ、その前に
コンセプト【仮案】を手に、すり合わせに挑むわけですが、総括しておけるとより話がスムーズに進められます。
ここで言う総括とは、コンセプトとしてまとめた内容を、簡潔な一文で述べること。を指します。
コンセプトを書き出した結果、それを眺めて、ボトムアップで、簡潔にまとめると『こういう家にしたい』ということだな。と一文にします。
例えば、以下のような一文です。
- 個のプライバシーと回遊動線を両立し、家族全員が『自分の居場所』を実感できる家
- 家事の自動化と効率化を極め、余暇の時間を最大化するための合理的な住まい
- 世代を超えて住み継ぐための、可変性の高い空間と堅牢な基礎スペックを誇る家
- 外遊びの愉しみ(趣味)をそのまま持ち込み、四季の変化をストレスなく楽しむ家
- 最小限のメンテナンスで、最大限の自由な時間を生み出す『時間効率』を設計した家
- 流行に左右されず、10年後の自分たちも『これで良かった』と言える、過不足のない家
などなど
これが、言えるようになると何が良いのか。
簡単に言えば、家づくりで目指すベクトル・ゴールが定まること。です。
もし、要望の議論に発展した場合、必ずここに立ち返れば、方向性が大ズレすることがない状態を作ることができます。
また、ハウスメーカーにどんな家にしたいのか問われたときに、まず一言目に「私たちが欲しい家は『コンセプトをまとめた簡潔な一文』な家です」と言えるだけで、大枠のイメージが伝わるようになります。具体的な ”点” の話をする前に、イメージが作れることで、その後の会話もスムーズに進めやすくなると思います。
”一文にまとめる” と言うのは簡単だけど、うまくまとめられない。そういうときは、ぜひAIを活用しましょう。これまでまとめてきたコンセプト【仮案】を伝えたうえで、「これを簡潔な一文にまとめて」とお願いすると案を提示してくれると思います。
もし、ボトムアップで簡潔にまとめた結果、コンセプトとして書き連ねた一部が、ちょっと的外れになっている。なんてこともありえます。その場合は、行ったり来たりして補正しておくとより洗練されます。
集い、すり合わせる
まとめたコンセプト【仮案】と、目指す家を表現した一文(私はこれをビジョンと呼んでいました)を手に、
可能な限り関係者一同が集い、共有と承認の場を作り、読み合わせます。
この場では議論を求めるのではなく、承認得ることが目的。いかに波風立てずに全員に飲み込ませるか。の勝負。
却下した要望には論理を、要望がなかった場所には私のこだわりを。 形式的に合意した状態を作る。それを目指します。
私はカテゴリーごとに順に読み上げ、なぜこのコンセプトにしたのかを説明しました。
もちろん、対立したなどして却下した項目もありましたが、それも無視しない。あえて触れる。
「Aの要望もあったが、〇〇という制約(コストや性能)と照らすと、こちらの案の方が合理的だと判断した」など、論理的にフォローする。
これにより、感情的なシコリを残さず、「検討は尽くした」という納得感を与える。(もちろん、すんなりいかないこともありますが)
一度だけでは済まない可能性もありますが、いきなり集って要望大会をやることに比べたら、雲泥の差。多くがすんなり決定でき、承認が得られる状況をつくれました。
その先にある目的と狙い
要望・コンセプトをとりまとめることを目的として記載してきましたが、これらをまとめ、アウトプットすることだけが目的ではありません。実は他の目的・狙いも兼ね備えています。
インプットの統一:ハウスメーカーの「土俵」を揃える
複数のハウスメーカーと対峙していると、どこまで言ってたっけ?前話したときはどういう状態だったっけ?とバラバラな説明をしかねません。それをしないための「共通言語」化。という側面も持っています。
要望をカテゴリ分けし、言語化しておくことで、各社からの提案の精度と確度が上がり、比較のしやすさが生まれます。どんな形であれ、とりまとめてアウトプットすることで、そんな副次的効果も生まれます。
網羅性の確認:プロに「穴」を指摘させ、拡充する
とりまとめる過程で網羅性は必要ないと書きましたが、それは、ハウスメーカーと対峙することで、自ずと網羅していくから。です。
ハウスメーカーから「ここはどうしますか?」と問われれば、それに対して自分たちの要望を追加していけば死角(網羅性の欠如)はなくなります。それを繰り返し、コンセプトをブラッシュアップしていけば必要なことは自ずと網羅していくことに他なりません。
ハウスメーカーを最大限活用しましょう。








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