ハウスメーカー選び|住みながら「カスタマイズ」を楽しむ - ハウスメーカーに完成させないフレキシブルな家づくり

建築中の住宅の室内、壁の内部構造(木製の柱や下地)が露出している状態。配線用のブルーのケーブルが束ねられ、手前の木製作業台にはマルチメーター(測定器)やプライヤーなどの工具が並んでいる。「ハウスメーカー選び #3 完成させずカスタムを楽しむ【柔軟性編】」の文字タイトル入り。
PVアクセスランキング にほんブログ村

引き渡しの日に『家を完成』させなければいけないと思い込んでいませんか?
暮らしの変化に合わせて、家をアレンジし育てていく未来を忘れていませんか?

こんにちは、がえるです。

多くの人にとって、一生涯の中で一番高い買い物になる注文住宅。
欲しい家も千差万別、ハウスメーカーの選び方も千差万別。そんな中で、私が選んだのは中堅の地元密着ハウスメーカーです。

前回記事に続いてもうひとつ、重きを置いたことについて記載したいと思います。

INDEX

引き渡し日は「ゴール」ではなく「我が家1.0」のリリース日

「我が家はアップデートされ続ける」をテーマに、引き渡し後の住宅の進化を4つのバージョン(時間軸)で描いたライフサイクル図。Version 1.0の「引き渡し直後(最低限の収納、空洞、余白)」から、Version 2.0の「住みながらDIY(棚・プロジェクター・ウッドデッキ追加)」、Version 3.0の「暮らしに合わせて再構築(子供部屋変更、家電設備更新)」、Version 4.0の「老後仕様へ(バリアフリー、住宅設備更新)」へと、ライフステージに応じて家を柔軟に更新していくプロセスをイラストで表現。「引き渡し日は、”完成”ではなく”リリース日”。」という思想を提示している。

注文住宅の打ち合わせ。多くの人は「いかに100点満点の完成品を受け取るか」に心血を注ぐのではないでしょうか?

でも、私は違いました。「ハウスメーカーに、100点満点で完成させてほしくない」なと。

なぜなら、私は私の気まぐれを知っているからです。
ライフスタイルも、欲しいガジェットも、自分自身の考え方だって、数年経てばアップデートされるということを。
最初からガチガチに固められた「完成品」は、未来の自分にとっての「不自由」になりかねない。そう思ったのです。

「完成した家 VS 成長し続ける家」をテーマに、家づくりの思想による20年後の暮らしの変化を対比した図。左側の「完成品として受け取る家(減点方式)」では、入居時の100点をピークに、造作棚の固定や仕様確定、変更困難な構造により、5年、10年、20年と時間が経つにつれてライフスタイルに合わなくなり40点まで価値が目減りしていく様子を描写。右側の「住みながら育てる家(加点方式)」では、空洞収納や下地補強、DIY余白、後付け前提の設計により、暮らしの変化に合わせて柔軟に可変・アップデートし、時間とともに価値が育っていく様子をイラストで対比。「家は、完成した瞬間がピークじゃなくていい。」という住まいの柔軟性の思想を提示している。

私の家づくりの原点は、愛車のカスタムにある

唐突ですが、私の愛車はデリカD5 です。
この車、買った後に自分で楽しみながら数十箇所のカスタムを施しています。

  • フロントマスクを変えて「顔」を自分好みに
  • 準製品を取り外しオフロード感高いマッドフラップ(マッドガード)に
  • 3列目シートを外して、車中泊用のベッドを自作設置
  • ODB2から電源を引き込み、ドラレコやガジェットを増設
  • 旅先・キャンプ先で便利な冷蔵庫とポタ電(ポータブルバッテリー)設置

などなど...
なぜこんなにカスタムを楽しめるのか?それはデリカが「いじりがいのある、懐の深い国産車」だから。

この「ベース車(プラットフォーム)はプロに任せ、中身は自分でハックする」という楽しさを、家づくりにも持ち込みたいと考えたのです。

「入居前に全部決め切る家 VS 未来の自分に余白を残す家」をテーマに、設計段階の意思決定がもたらす将来の自由度を対比した図。左側の「今すべて決める家」では、固定棚、造作収納、専用照明、埋め込み設備など、統一感はあるが後からの変更コストが高いリスクを指摘。右側の「後から変えられる家」では、空洞収納、可変棚、汎用配管・空配管、DIY前提の設計により、未来の自分の気まぐれやライフスタイルの変化を否定しない設計思想を提示。「選択肢を残すこと=未来を豊かにすること」というメッセージを伝えている。

あえて「空洞」を注文する贅沢

例えば、パントリーや私の居室の収納。中身はあえて「ただの空洞」で発注しました。
その代わり、後から自分で好きな位置にパイプや棚をガシガシ取り付けられるよう、壁面の「下地補強」だけはしっかり頼んであります。

正直、ただの空洞を注文するのは勇気がいりました。身内からは『手抜きなの?』と言われたし(苦笑

メーカー既製品の「便利な棚」は、今の私には便利でも、10年後の私には邪魔かもしれない。それなら、未来の私が自由にレイアウトできるよう、PCで言うなら「空きスロット」 のまま受け取る。

物理的な空きスペースは、未来の自分への『拡張ポート』。
そのほうが、ずっと価値があると思ったのです。

「利便性」と未来の「気まぐれ」を先読みした設計

「俺はあの雲のように、自由気ままに生きるのよ。」(「北斗の拳 ジュウザ」風)
と、そこまで自由気ままとはいかずとも、私の場合、20年30年住む間に気が変わる、気まぐれが何度か発動するのは目に見えています。

家づくりという名の『予定調和』を、いい意味で裏切り、柔軟性や自由度をなるべく確保しておきたいのです。

「家は、暮らしを拡張するプラットフォーム」をテーマに、将来のライフスタイル変化に柔軟に対応するための住宅設計思想を示した構造図。家を「完成品」ではなく「進化のための器」と定義し、空配管を「拡張スロット」、LANや汎用コンセントを「拡張ポート」として解説。下地補強や可変収納、DIY余白をあらかじめ仕込んでおくことで、将来的にプロジェクター、蓄電池、間仕切り、ウッドデッキなどを必要に応じて最小限のコストで後付け・アップデートできる仕組みをイラストで網羅している。「暮らしは変わる。だから、“変われる家”を作る。」という、汎用性と未来の選択肢を広げる家づくりのアプローチを提示している。

エネルギーインフラのキャパシティ(収容能力)

デリカでポタ電や冷蔵庫を積んだのは、コンビニもない出先でも、エンジンを切って車からの電力供給がなくなっても、アウトドアでのインフラを整えて利便性や快適性を高めたかったから。

家のインフラでも電力エネルギーを重視しました。
どれだけ家電が増えるか、10年先・20年先どれだけエネルギーを消費するかも完全には読み切れない。

ZEH義務化の話もありますが、創エネ・電力の自給自足に向けてソーラーと蓄電池は、あえてキャパシティを少し大きめに確保しました。

収納力とフレキシビリティ(柔軟性)

ミニバンとはいえ狭い車内、アウトドアギアを詰めこんでも車中泊は快適にしたい。でも、積み込む荷物は都度変わるから、モノの収納はフレキシブルにできるようあえて収納スペースを固定しないようにしてます。

家の収納も収納スペースは十分に確保しました。
収納力は確保したけど、居住期間すべての収納物や配置を、住んですらいない時点ですべては決めきれない。決めたところで気が変わる可能性はかなり高い。なので、あえて造作棚や稼働棚は極力設置せず、必要に応じて増設できるよう、十分なスペース確保と必要な補強のみを行いました。

TV・ネットインフラのスペース確保とフレキシビリティ(柔軟性)

リビングにはTV等のモノを置かず、プロジェクターを設置する。けど、気が変わったときの柔軟性は確保したいからシーリングライト型プロジェクターは採用したくない。
ネット環境の構築に欠かせないWi-Fiルーターは、電波効率を維持したいけど目立たない場所に設置したい。
機器の進歩は目覚ましく、時代とともにアップデートしやすくしたい。

リビングの収納上部に専用スペースを設け、Wi-Fiルーターやプロジェクターを置くための専用ポートやコンセントを設置し、機器が熱暴走しないよう「排熱用の換気口」をあらかじめ設けました。
これは、車の電装カスタムと通じるところもありますが、後で柔軟に機器の増設や交換ができるようにしたわけです。

要は、後から配線でゴチャゴチャして『あー!ここにコンセント作っとけばよかった!』って発狂したくないだけなんですけどね(笑

あえて「ドレスアップ空間」を注文する贅沢

家づくりでは、利便性はもちろん、採光性やドレスアップも重要な要素です。
吹き抜け・勾配天井・折り上げ天井・下がり天井・化粧梁・ニッチなどなど、家の構造に関わるものや造り込みが必要なものはハウスメーカーに依頼しないわけにはいきません。

そんな中でも、ドレスアップは、エコカラット貼り付けやリメイクシート貼り付け、クロス貼り換えなど、やる気さえあれば自分自身でDIYする手段もあります。

機能性とデザイン性から、玄関とトイレにエコカラットを付けようかと検討していましたが、施工費が結構高くて...。
あえてハウスメーカーに高額なマージンを払ってまでして『固定』させない道を選びました。
ハウスメーカーにエコカラットの施工は依頼せず、スペースの確保・ニッチの造作だけは依頼し、やる気になったらDIYできるようにしておきました。

エコカラットをDIYするとか言っといて、入居後に面倒くさくなって放置する可能性も無きにしも非ずですが(汗

飽きたら剥がせる、気が向いたら自分で貼れる。そのための 『キャンバス』だけを用意してもらう。これが、住みながらアップデートし続けるための私の作法です。

「完成させない」という、ある種最強のディフェンス

ハウスメーカーが提案する「至れり尽くせりの完成品」は、時に「純正オプション縛り」という不自由をも生み出します。 以前の記事で書いた「アウディの悲劇(直せない不自由)」を、家でも繰り返したくはありません。

私が選んだのは、「国産車のような、保守性が高く、汎用性と拡張性に満ちた家」

「誰でも直せる(保守性)」という安心感の上に、「自分で育てる(柔軟性)」というワクワクを載せる。
8月引き渡し日、私の家は「未完成」な状態でやってきます。

そこからゆっくり時間をかけて、自分だけのオンリーワンに仕立て上げていく。そんな自由こそが、私がハウスメーカー選びで一番手に入れたかったものなのです。

家づくりに唯一の正解はありません。人の数だけ正解があると言っても過言ではないでしょう。
私のこの極端なこだわりが、数ある選択肢の中の一つとして、これから家を建てるどなたかの「己を知る」ための一助になれば幸いです。

……なんて偉そうに書きましたが、ぶっちゃけ住んでみて『やっぱり棚作ってもらえばよかったー!』と泣きを見るかもしれません。

でも、その失敗も含めて楽しむのが『我が家2.0』へのアプデかな、と。
皆さんなら、この『空洞』、どう埋めますか?


ポチっと応援👉 にほんブログ村 住まいブログ 一戸建 注文住宅(施主)へ 注文住宅(施工主)ランキング 👈お願いします

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

INDEX