家づくりの難所|維持費雪渓 ―住んでからのお金は、見積書に載っていない―

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青空の下、雪に覆われた険しい山々に囲まれた広大な雪渓と、手前に流れる川。

『維持費雪渓』
いじひせっけい

ハウスメーカーの見積書には載らない
「住んでからのお金」のリアル。
10年、20年後に迫る設備寿命や消耗品費
「維持費雪渓」をどう乗り越えるか。
目に見える修繕費の裏に隠れた
維持費の真実とは。

近隣の
難所
#009|比較検討期

維持費雪渓

危険度:発生度: 致命度:
維持費依存系
  • 🩺維持費幻惑

  • ハウスメーカーが提示するメンテナンス項目だけが維持費だと思い込んでしまう症状。
  • 🩺維持費滑落

  • 将来の維持費を資金計画に織り込まず、後になって計画修正を迫られる症状。
  • 🩺設備寿命認知症

  • 家より先に設備が寿命を迎えることを忘れ、交換費用を見落としてしまう症状。
  • 🩺専用品依存症

  • フィルターや消耗品などの専用品コストを軽視し、維持費が想定より膨らむ症状。
行動計画書 ヘッドライト ヘルメット
近隣の
難所
発症チェック

0 3個以上当てはまる場合、『維持費雪渓』で滑落するリスクがあります。

INDEX

どんな難所?

設備も決まった。
保証も確認した。

すると最後に現れる。
維持費。

外壁。
屋根。
設備。
フィルター。
保証継続。
消耗品。

家は建てたら終わりではない。
住み始めてからが本番。
とは聞く。

でも実際には、
「維持費って結局いくらなの?」
「ハウスメーカーに頼めば試算してくれるかな?」
となる。

そして多くの人が、
なんとなくのイメージで、
涼しい顔して通過しようとする。

それが
『維持費雪渓』です。

何が起きる?

スクロールできます
見えている維持費(外壁・屋根等)と、ハウスメーカーの提示資料に載らない「見えていない維持費」(設備故障・消耗品等)のリスクを雪山の落石に例えた図解。突発的に発生する見えないコストの把握と可視化の重要性を説明しています。
「維持費の本体は海面下にある」という氷山の図。海面上の「見えている維持費」は外壁や屋根のみだが、海面下には設備交換、故障、消耗品、突発修理など多くの「見えにくい維持費」が存在することを示している。

最初は単純です。

外壁塗装。
コーキング。
屋根塗装。

そういう大きな費用を考える。

しかし実際には、
それだけではありません。

設備交換。
フィルター交換。
消耗品。
保証継続条件に伴う費用。
そして突然の故障。

家は少しずつお金がかかる。

ところが比較検討期では、
建築費ばかりに目が向く。

維持費は後回し。

すると、
住み始めてから現実を知ることになります。

危険な理由

『維持費雪渓』の怖さは、
維持費そのものではありません。

見えにくいことです。

雪渓を歩く時、
足元だけ見ていても危険です。
上から音もなく落石が転がって来るかもしれない。

実際の維持費も似ています。

目立つメンテナンス費用は見える。

でも、
設備故障。
専用品価格。
部品供給終了。
保証失効。

こうした落石は見えにくい。

そして気付いた時には、
予想外の出費になっています。

🩺維持費幻惑

最も多い症状です。

ハウスメーカーが提示する維持費計画を見て安心する。

ハウスメーカーが提示する
外壁○年
屋根○年
だけを見る。

でも実際には、
設備交換もある。
消耗品もある。
保証継続費用もある。

維持費は、
メンテナンス計画表より少し広い。

それを忘れてしまう。

これが維持費幻惑です。

🩺維持費滑落

少し進行すると発症します。

住宅ローンは計画した。
でも維持費は計画していない。

すると10年後。
15年後。

設備交換が重なる。
想定外の出費。
積立不足。

雪渓で足を滑らせるように、
生涯資金計画が崩れ始めます。

これが維持費滑落です。

🩺設備寿命認知症

かなり発症率が高い症状です。

家は30年。
50年。

だから設備もそのくらい使える気がする。

でも実際には、
エコキュート。
換気設備。
蓄電池。
空調設備。

住宅よりずっと早く寿命が来ます。

比較検討期には真剣に選ぶのに、
交換時期になると忘れている。

これが設備寿命認知症です。

私も滑りかけました

正直、
私も維持費はかなり甘く見ていました。

外壁。
屋根。
防蟻。
これらは何社も話しを聞きました。
だから、その辺は考える。

実際には、
ハウスメーカーも説明しやすいから、その辺はよく説明してくれる。

でも、
設備交換は?
フィルター代は?
専用品は?

そこは曖昧でした。

特に設備交換。

導入時は数十社比較する。
でも20年後の交換費用は知らない。
その時になって初めて調べる。

せっかくだから出費が嵩んでもいい設備を。
と導入を考える。
でも10年~20年で交換時期が訪れる。
その時同等品に交換しようとしたら?

とても楽観視できる金額ではありません。

冷静に考えると、
結構不思議な話です。

推奨装備

通過方法

おすすめはシンプルです。

維持費を、
定期費用
突発費用
に分けて考えること。

そして、
設備寿命
交換費用
消耗品
保証継続費用

まで含めて見積もること。

完璧な予測は無理です。

どんぶり勘定でも、
考えている人と考えていない人では、
かなり差が出ます。

この難所の本質

『維持費雪渓』は、
維持費を計算する場所ではありません。

未来の出費を想像する場所です。

雪渓で本当に怖いのは、
見えている足元ではありません。

見えていない、音もなく迫ってくる落石です。

家も同じ。

大きな修繕費は意識できる。

でも、
設備故障。
交換費用。
専用品。
消耗品。

そうした見えにくい出費ほど、
後から効いてきます。

雪渓で必要なのは、
滑らない技術だけではありません。

足元だけではなく、
上を見る習慣と、
いざというときの備えです。

この難所の
本質
見えている維持費より、見えていない維持費に備えよ

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