家づくりの難所|今岳 ―未来は当てられない。未来に適応するゆとりを―

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鮮やかな赤や黄色、緑の地層が縞模様を描くレインボーマウンテンと、その先にある黒い山頂と、背後に広がる暗い雲。

『今岳』
いまだけ

未来は当てられない。
家づくりの難所「今岳」に潜む「未来決め打ち症」や「刹那症」。
今の理想や予測だけで、30年後を決めつけるリスクをどう防ぐか。
大切なのは変化に適応できる間取りや資金のゆとりです。

近隣の
難所
#014|配置・間取り検討期

危険度:発生度: 致命度:中
時間依存系
  • 🩺おうち計画刹那症

  • 住み始めて数年間だけを重視し、その後の暮らしを考えなくなる症状。
  • 🩺ケセラセラ症候群

  • 将来の変化を「なんとかなる」で片付け、考えることを放棄してしまう症状。
  • 🩺未来決め打ち症

  • 今の価値観だけで20年後・30年後の暮らしを決めつけてしまう症状。
  • 🩺永久現役幻想

  • 今の体力や生活スタイルがずっと続くと思い込む症状。
地図 コンパス ヘッドライト 行動食 ファーストエイド
近隣の
難所
発症チェック

0 3個以上当てはまる場合、『今岳』で視界不良になる可能性があります。

INDEX

どんな難所?

家づくりが進む。
間取りも見えてきた。
土地も見えてきた。

すると今度は、
未来の話になる。

子どもが大きくなったら。
老後になったら。
介護が必要になったら。
車を運転できなくなったら。
色々な未来を考え始める。

そして、
人は二つの方向に進む。

一つは、
「その時になったら考えよう。」

もう一つは、
「きっとこうなるはずだから。」

どちらも、
未来を見ているようで、
実は今の自分しか見れていない。

それが
『今岳』です。

何が起きる?

スクロールできます
未来を当てるのではなく備えて進む大切さを説く図解。無計画や思い込みのルートに対し、地図等の道具で備えるルートの安定性を示し、「未来を当てるな。未来に備えろ。」というメッセージを伝えている。
「未来は当てるものではなく、備えるもの」という言葉と共に、人生の転機を山道に例えたイラスト。将来の変化(転職や介護等)に備えて、家づくりに余白(予算や可変間取り等)を持たせることの重要性を説明しています。

最初は将来を考えているつもりです。

それ自体は悪いことではありません。
むしろ大切です。

問題は、
未来を想像することと、
未来を決めつけることは違う。

ということ。

例えば、
将来車椅子生活になるかもしれない。

そう考える。

すると、
今からスロープを作ろう。

となる。

でも…、
本当に必要になることがあるのか。
本当に必要になるとしても何年後なのか。

その時も同じ家に住んでいるのか。

そもそも、
必要になったときに、
そのスロープは使える状態なのか。

誰にも分かりません。

一方で、
未来は分からないから考えない。
未来は分からないから今だけを考える。
という人もいる。

それもまた危険です。

未来は予測できない。

でも、
変化は必ずやってきます。

危険な理由

『今岳』の怖さは、
未来が分からないことではありません。

未来を分かった気になることです。

山では、
明日の天気は分かりません。

だから登山者は、
天気を当てようとはしない。

雨が降っても行動できるように。
予定が変わっても対応できるように。
備えておく。

家づくりも同じです。

未来を当てることより、
未来が変わった時に対応できることの方が大切です。

🩺おうち計画刹那症

最も多い症状です。

今の暮らし。
今の家族構成。
今の生活動線。
今を大切に。

それだけで考える。

すると、
きっと数年間は満足度が高い。
不満もない。

でも、
10年後。
20年後。

暮らしが変わった時に、
不都合が出て苦しくなる。

これが
おうち計画刹那症です。

🩺ケセラセラ症候群

逆方向の症状です。

未来は分からない。
だから考えない。

なんとかなるだろう。

そう思ってしまう。

でも、
未来は分からなくても、
設備は老朽化する。
家族構成は変わる。
収入も変わる。

考えないことと、
備えないことは違います。

これが
ケセラセラ症候群です。

🩺未来決め打ち症

意外と多い症状です。

未来を考えている人ほど発症します。

老後はこうなる。
介護はこうなる。
子どもはこうなる。

そう決め付けてしまう。

でも未来は分かりません。

今の自分が想像した未来も、
数年後には変わるかもしれない。

これが
未来決め打ち症です。

私は決めつけに迷わされました

我が家は、
どちらかというと、
未来を考えすぎる側でした。

車椅子になったら。
介護が必要になったら。
そんな話が出ました。

今は皆ピンピンしてます。
過去に老後を経験した人はいません。(笑)

だからこそ、
途中で思ったんです。

その未来、
本当にそうなるんだろうか。

もし仮に必要になったとしても、
それが20年後・30年後なら…。

今から作ったスロープは、
その頃どうなっているんだろう。

そもそも、
スロープだけ作ったところで意味がない。

トイレも。
浴室も。
廊下も。

全部対応しなければ使えるとは思えない。

だったら、
今から未来を決め付けるより、
必要になった時に対応できるようにしておく方が良いのでは。

そんな結論になりました。

推奨装備

通過方法

おすすめはシンプルです。

未来を当てようとしないこと。

その代わり、
変化に適応できるゆとりを残すこと。

間取りのゆとり。
構造のゆとり。
資金のゆとり。

家づくりは、
未来を当てるゲームではありません。

未来が外れても困らないよう、
ゆとりを確保しておくことです。

この難所の本質

『今岳』は、
今だけに重きを置いて考える場所ではありません。

未来がどうなるかを考え、
当てる場所でもありません。

未来との付き合い方を考える場所です。

未来は変わる。
家族も変わる。
価値観も変わる。

だから必要なのは、
未来を正確に予測することではありません。

変化に適応できるゆとりを残すことです。

山で必要なのは、
天気予報を当てる力ではありません。

天気が変わっても、適応できる備えです。

家づくりも同じ。備えが必要です。

この難所の
本質
未来を決め付けすぎるな。未来に適応できる家をつくれ。

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