家づくり戦記|祭のあとは最後の査察! - 地縄・GL・換気口の攻防決着

こんにちは、北国の片隅で「かえるがえる」を運営している管理人のがえるです。
地鎮祭がひととおり終わり、宮司様と談笑しているといつの間にかポツポツと雨が降り始め...。
曇り予報だったので雨が降るとは思っていなかったけど、
その雨は、その後に分かる罠を予兆したものだったのかもしれません...。
そう、地鎮祭は単なる祝祭ではなく、最後の査察(インスペクション)でもあるのです。
地縄確認:ミリ単位のズレより「カニ歩き」
建築予定地の地面には、数日前から、建築確認申請した図面に則った位置にビニールテープが引いてありました。

地縄確認とは、その位置に建造物が建つよ。という現場での最終位置確認。
その場でもう少しずらしたいと要望すれば、それも可能らしいけど...承認させるような儀式のようなもの。
地鎮祭が初対面の現場監督に、図面を見せられながら、実際に巻き尺で測って見せられました。
数ミリ~1・2㎝くらいズレているようにも見えたけど「だいたい合ってますね~」と、あえて目をそらして受け流しときました。(笑
それより気になるのは、地縄じゃ分からない、給湯機や蓄電池を置いた場合の通路幅。
道路側から庭まで通り抜けられるようにだけはしておきたい。

地縄の外に給湯機や蓄電池が置かれると思うけど、ちゃんと通れますかね?通れさえすればカニ歩きでもいいんですけど。



普通に歩いて通るのは厳しいですけど...カニ歩きなら大丈夫です!
と言質をとり、ずらすこともできるらしいが、そのままOKとしました。
アプローチの傾斜4度はあり?なし?
ひととおり地縄の説明が終わると、他何か気になりますか?と問われたので、
あらかじめ、担当営業から地鎮祭後にGL(地盤高)の確認もあるとは聞いていたので、その話をすることに。
GLとは、Ground Line/Ground Levelの略称。
地盤の基準となる高さ(地盤面)のことで、建物全体の高さや基礎の深さを決定する基準点。水はけ(排水)や浸水対策、外構工事のアプローチ設計に影響する。
外観見た目上の地面と建物が接する位置の高さを、目安とする高さから+何㎜の高さ(我が家の場合は、目の前の道路をゼロとして+何㎜)とするか。
※建築確認申請用の図面は、その特性上、GL=0として道路をマイナス表記するから少々ややこしい



道路から玄関に至るアプローチの傾斜が気になっていて...、
図面だとGL300となっているけど、道路から玄関までの距離を踏まえるとどれくらいの傾斜になるのかなと
これまで、図面見ながらの会話はしていてもGLなんて会話はしてきていないし、説明も受けていない。
それを、着工直前に現地で確認し、承認を迫る。これは「罠」かも!?とすら思えてしまう。



必ずしも一定した傾斜になるとも限らないので、少し余裕を見て4度くらいを見込んでおけば良いかと思います
(地面にスケールを斜めに付けて示しながら)これくらいですね
「これくらいなら許容範囲でしょ?」という空気を作ろうとしてた雰囲気だったけど...



あぁ...(目をそらしつつ)4度はないな!
少なくとも2度台にしておかないと、積雪・凍結時に滑って危険なんで
一瞬その場の空気が凍結した気もしたけど、気のせいだろう。(鈍感力発揮w)
そもそも、なぜGL300としていたのかを問うと、庭側の地面の高さが300だからそれに合わせたのだという。
ふっ、実に非論理的だ...(ガリレオ 湯川風)
その説明では...論理的根拠とは言えない。私にはまったくもって理解不能である。
道路から玄関までのアプローチが急であるほど、積雪・凍結時に滑り転倒リスクが高まる。
数十年後を考えても、歳とともに足腰が弱り、ちょっとした坂も歩くのが辛くなるに違いない...。



家の手前の方が低くなってると思うけど、そこに合わせたらどうだろう?
何か支障ある?



家の手前であれば、150㎜なので2度以下になるかと
支障は...ありません
図にしてみるとこんなイメージ。




GL150㎜ならアプローチの傾斜も緩やかになり、掃出し窓から地面も近くなる。
ハザードマップ的に水害リスクが高ければ、浸水被害とかも気にすべきかもしれないけど、我が家は水害リスクゼロ地域。あまり気にする必要がないのです。
ということで、GL150㎜で決定しました!(GLと傾斜角度、予習しておいて良かった~)
【重要】GL(地盤高)の罠!?


なぜ、GL300を初期案としたのか、その場ではよく分からなかったけど、後で調べてみると施工業者視点で以下のようなメリットがあるようです。
- 水害・湿気リスクの回避(自己防衛)
家の一番低いところが周囲より高いほど、大雨が降っても浸水のリスクが低い。
浸水のクレーム回避に、とりあえず高く設定しておくのが彼らの定石らしい。 - 残土処分費の削減(コストカット)
低い方に合わせると、庭側の高い土を削って外に運び出す「残土処分」が必要になる。
逆に高い方に合わせれば、土を削る量を減らせる(あるいは盛るだけで済む)ので、手間もコストも浮く。 - 基礎工事の簡略化
斜面に合わせて基礎の深さを変える(深基礎にする)のは面倒でコストがかかる。
高い方に合わせて「平らなステージ」を想定して作るほうが、彼らにとっての施工管理は圧倒的に楽になる。
これが正しいとしたら、施工業者ファーストな案とも言えるではありませんか!
私は、たまたま奇跡的なファインプレーで、言いなりにならずに済んだけど、人によっては「罠」でしかない。
これから家を建てる人は、GLについても予習・検討しておくことをお勧めします。
設計者の「ドヤ顔」とスルーパスコミュニケーション
続いて、設計について話があるらしい。
そう、先日の戦記記事で記載した、後出しのパイプスペース・点検口問題だ。
もともと、地鎮祭は担当営業と現場監督だけと聞いていたので、なぜ設計担当がいるのだろうとは思っていたが、その話をしたかったよう。



追加が必要とお伝えしていたパイプスペースについてですが、換気業者と調整し、元のスペース内に何とか納める見通しが立ちました!
点検口も不要となり、元の図面に戻させていただきました!



ふむふむ、なるほど。納められるんだ?
点検口も?あったほうがいいと言ってたけど、不要なんですか?



はい!
頑張って通ってください!と伝え換気業者にも納得いただきました!



な、なるほど...分かりました...
セリフをパクっといてドヤらないで欲しいが...
結局、しっかり確認・調整すれば最初からできたであろうことを、業者に言われるがまま私に上げ、私が「NO」と言ったら業者を叩いて元に戻した。というわけだ。
右から左・左から右というスルーパスの伝言ゲーム...してたんですね。
もし私が「プロが言うなら……」と点検口を受け入れていたら、今頃我が家の間取りには、住み続ける間ずっと目について気にし続けることになるであろう点検口様が鎮座していたに違いありません。どうせ数年に1度くらいしか潜らないくせに...。
施主が「NO」と言わなければ、業者の都合で家が歪められていたという事実。建った後で施主が後悔する典型ではないのか…。こわいこわい。
全面敗訴回避のハウスメーカーと着工GO
着工遅延の恐怖から、地鎮祭で一気に帳尻を合わせに来たハウスメーカーの焦り。
そのままでは、ハウスメーカーの責任で着工遅延になるのだから、焦って当たり前なんですが。
今からでも設計図面に署名すれば、着工できる段取りになっているのか、そう現場監督に問うと、もちろんその予定で段どっていますとのこと。
その割に、ギリギリになっていろいろぶっこんで来たものだ。
全てを見抜き、納得させた上で、最終確定図面に署名して送信。
混乱呪文を投げつけられたり、あまりにもキワドイ綱渡りの連続でヒヤヒヤだったけど、どうにかこうにか、不思議なことに、ここまで辿り着けてしまった...。
いよいよ「着工」です!
















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