家づくりの難所|追加変更湿原 ―知れば知るほど足を取られて沈みこむ―
『追加変更湿原』
ついかへんこうしつげん
知識が増えるほど変えたくなるのは自然。
増額で沈まないよう「何かを増やすなら何かを削る」交換の発想を。
納得を守るため、予算管理の考え方。
| #021 | |契約後 |
追加変更湿原
| 危険度: | 発生度:高 致命度:中 |
| 知識蓄積系 | |
新しい知識を得るたびに、契約内容を変更したくなる症状。 上位グレードを知ってしまうと、標準グレードでは満足できなくなる症状。 | |
0 ➡3個以上当てはまる場合、『追加変更湿原』に足を踏み入れている可能性があります。
どんな難所?
ハウスメーカーが決まった。
契約もした。
でも、
家づくりはまだ続く。
設計。
内装。
設備。
照明。
収納。
契約後の打合せが始まる。
そして、
ここである変化が起きる。
ショールームを見る。
実物を見る。
新たな選択肢を知る。
また、
SNSを見る。
施主ブログを見る。
必然的に知識が増える。
すると、
「こっちの方が良いかも」
と思い始める。
知識が増えたことで、変えたくなる。
それは自然なことです。
問題は、
その変更が積み重なっていくこと。
それが
『追加変更湿原』
です。
何が起きる?


最初は小さな変更です。
収納扉を変える。
ニッチを追加する。
照明を変更する。
床見切り材を変更する。
少しだけ。
ほんの数万円。
でも、
知識が増えるほど、
変更候補も増えていく。
昨日まで満足していた標準仕様が、
急に物足りなく見える。
そしてまた変更する。
気付けば、
追加。
変更。
追加。
変更。
湿原の上を歩くように、
少しずつ費用に足が取られていく。
危険な理由
『追加変更湿原』の怖さは、
変更することではありません。
変更は自然です。
むしろ、
契約後に知識が増えれば、
気が変わる方が普通だと思います。
怖いのは、
費用追加が伴う変更だけが増えること。
増額だけが積み上がること。
湿原で一歩沈むたびに、
荷物も重くなる。
そんな状態です。
🩺知識蓄積反動障害
契約前には知らなかった。
だから満足していた。
でも、
実物を見る。
選択肢を見る。
知識が増える。
比較する。
すると、
もっと良いものが見えてくる。
そして変更したくなる。
契約時の自分は納得して決めたはずなのに、
知識が増えるほど、
その判断に自信が持てなくなる。
だからまた調べる。
また迷う。
また変更したくなる。
これが、
知識蓄積反動障害です。
🩺グレード拒食症
契約時には十分だった。
でも、
上位グレードを知ってしまう。
すると、
標準仕様が急に物足りなく見える。
昨日までは気にならなかったのに。
満足していた昨日の自分には戻れない。
これが
グレード拒食症です。
我が家も変更しました
我が家も、
契約後に変更はしました。
間取りの微調整。
ニッチの変更。
建具の変更。
面積調整。
契約後も変更したくなることは最初から想定していました。
だから、
一つルールを作りました。
何かを増やすなら、
何かを減らす。
増額するなら、
減額候補も探す。
例えば、
「これを追加したい」
なら、
「代わりに何を削る?」
もセットで考える。
その結果、
契約後も変更はありましたが、
総額はほとんど変わりませんでした。
推奨装備
地図 | 変更履歴を管理する。 |
コンパス | 優先順位を決める。 |
ヘッドライト | 変更による増減額を確認する。 必ず総額で判断する。 |
ロープ | 追加と削減をセットで考える。 |
通過方法
おすすめはシンプルです。
変更したくなったら、
まず増額を見る。
次に、
減額候補を探す。
優先順位をもう一度確認する。
そして比較する。
追加ではなく、
交換の発想で考える。
それだけで、
湿原に沈みにくくなります。
この難所の本質
『追加変更湿原』は、
変更してはいけない場所ではありません。
知識が増えれば、
考えが変わる。
気が変わる。
それは自然です。
だから変更する。
ただし、
追加だけではなく、
交換で考える。
それが、
この湿原を安全に渡るコツです。
| この難所の 本質 | 変更は自然。追加ではなく交換で考えよ |



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