家づくり戦記|「納まり」は現場で生まれる - ロボット掃除機が教えてくれた5cmの価値

建て替え・家づくり戦記 #35 ロボット掃除機 基地の納まり
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先日、「納まり」の記事を書きましたが、
まさにその言葉を体感する出来事がありました。

ある日突然、現場監督さんからLINE。

現場監督

ロボット掃除機、もう決めました?

…え?
なんで急に?(笑)

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ロボット掃除機基地

ある日届いた一本のLINE。
それは、たった5cmのためでした。

5cmのためのLINE

まだ決めてない!(汗

慌てて候補機種を決めて、
寸法を送る。

すると

現場監督

現地で見ながらの打合せも可能です!

ちゃんと収まるサイズのはずだけど……何を気にしてるんだろう?

正直、この時点では
「ロボット掃除機が入るかどうか」
を心配しているのかと思っていました。

でも、現場で収納を見た瞬間、
現場監督さんが気にしていたのはそこじゃなかったと分かりました。

現場で初めて理由が分かる

約束した時間に現地へ。

収納を見る。
なるほど。

収納の開口位置とロボット基地の位置関係。

このままだと、
出入りがちょっと窮屈。
最悪、斜めに設置することになるかも。

そこで、
収納扉の開口位置を約5cmずらす。
たった5cm。されど5cm。
その5cmでロボット掃除機がまっすぐ基地へ出入りできるようになる。

図面は変わらない。
収納も変わらない。

でも、
毎日ロボット掃除機が通る。
スムーズに出入できるに越したことはない。
だから意味がある。

まさかの、
人の気持ちどころか、ロボット掃除機の気持ちまで考えてた(笑)

毎日そこを通るのは、人ではなくロボット掃除機。
だからこそ、その動線まで考えてくれたんだと思います。

DIY予定だった稼働棚

空洞のまま注文した収納スペース。
そこには、DIYで稼働棚を取り付けるつもりでした。

図面を書いてみた

その日、もう一つ目的がありました。

DIY予定だった可動棚。
大工さんの好意で取り付けしてもらえることに。

口頭で説明しても、お互い伝わりにくそうだったので、
Excelで図面を書いて持っていくことに。

それを、資材と一緒に箱に入れて手渡しました。

図面は答えじゃない

現場監督が図面を取り出し、

「この図面によると……こういう意図ですよね?」
「あ、そこはこういう理由でそう書きました。」

一瞬きょとんとした現場監督。

「……え? この図面、買ったお店で書いてもらったんじゃなくて?」
「私が書きました(笑)」

「細かく寸法書いてあるから、てっきりそうかと(笑)」

そんなやり取りのあと、
図面を囲んで、大工さん含め三人で相談が始まりました。

「棚板は奥行30cmくらい?」
「そのくらいですね」
「ここ、コンセントが付くから少し逃がそう」
「最後は棚板のサイズで微調整できますね」
「うん、この納まりなら良さそう」

図面を書けば終わり。
ではありませんでした。

むしろ図面があったから、
「ここは?」
「棚板30cmなら…」
「コンセント避けよう」
そんな会話が自然に始まりました。

まだ木工事途中だったから、
確かな寸法を測れずに書いた図面。

図面は完成形ではありませんでした。
一緒に考えるためのスタート地点でした。

納まり

現場で聞く「納まり」。

最初は、
「きれいに収めること」
くらいの意味だと思っていました。

でも今回現場で見たのは、
納まりとは、
誰か一人が考えるものではなく、
みんなで一緒に考えて作っていくもの。

図面を囲んで、
それぞれの経験や考えを持ち寄って、
一番いい形を探す。

その積み重ねなんだと思いました。

完成した家を見ても、
「この5cm」
には、きっと誰も気付きません。

でも私は、
その5cmがどうやって決まったのかを知っています。

現場監督が気付き、
大工さんが意見を出し、
私も配置を決めて、
三人で一緒に考えた5cmです。

だからきっと、
ロボット掃除機が基地から出てくるたびに、
現場で交わしたあの会話を思い出すんだと思います。


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